スクラバー, 暮らし, 生活/暮らし

スクラバーの今後の可能性

スクラバーとは、有毒ガスや排ガスなどを大気に放出できるようにするための装置です。工場の有機溶剤や粉塵がそのまま大気に放出されると、臭気や健康被害が発生する可能性があるため、鋳造工場・製薬工場・化学工場・ゴム製品加工工場などで使用されています。今まではスクラバーの需要は工場関係がほとんどでしたが、最近では海運業界からも注目されています。現在海運業界では、国際海事機関による燃料油の硫黄分規制を受けて、低硫黄と高硫黄で燃料油の価格差が拡大中です。

しかしスクラバーを装備していれば、価格の高い低硫黄燃料を使わなくても国際海事機関の規制を満たした運行ができます。そのためコンテナ船運航業者などは、積極的に装備しています。これまで海運業界は、コストの面からスクラバーの導入に慎重でした。しかし国際海事機関の規制が厳しさを増す影響で、低硫黄と高硫黄の価格差が上昇しているため、導入を検討する企業が増加してきたのです。

さらに導入による燃料費削減が実現できれば、ライバル会社に差をつけることができ、シェア拡大も期待できます。もちろん、経営状況の改善も可能となります。新しい可能性が見えてきたスクラバーですが、問題点もあります。洗浄処理で使用した水を海に排出するのですから、規制当局のさらなる厳しい規制や環境保護主義者の反対も考えられます。

工場利用だけでなく、海運業界など新たな需要に向けての改良が、今後は必要になってくるといえます。

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